総会報告-山形宣言(’05)


-3ファンクラブ合同交流会 in 山形'05-
(平成17(2005)年8月27日、山形グランドホテル)

 2005(平成17)年8月27日(土)、山形市民会館で尾高忠明札幌交響楽団音楽監督指揮による山形交響楽団第167回定期演奏会に札響くらぶの西川事務局長、佐藤会報編集長、武藤事務局次長、佐々木スタッフ(いずれも当時の役職)が山形観光を兼ねて尾高札響音楽監督のオッカケを敢行し、定期演奏会を鑑賞しました。このオッカケを機会に山響ファンクラブ、仙台フィルハーモニークラブ、札響くらぶの合同交流会が山形グランドホテルで行われました。
 合同交流会は、山響FC加藤会長の歓迎の挨拶、SPC工藤会長と札響くらぶ西川事務局長の挨拶で始まり、この日初めて山響で指揮棒を振った尾高札響音楽監督の軽妙なスピーチや、各クラブの参加者の紹介等が行われた後、札響くらぶ西川事務局長(現副会長)提案による「2005オーケストラファンクラブ山形宣言」(宣言文は下記のとおり)が山響ファンクラブ伊藤事務局長より発表されました。
 この宣言は、全国のオーケストラのファンクラブが協力して音楽文化の発展と「おらが町のオーケストラ」を守り育てることに寄与するために、「全国オーケストラファンクラブ(JOF)」(仮称)の設立を呼びかけていこうというもので、山響FC伊藤事務局長によって宣言が読み上げられ、各クラブの会長、事務局長の賛同を得、出席者全員の盛大な拍手により承認され、今後、札幌で来年の設立を目指すなど、具体化に向けて提案者の札響くらぶが中心になって準備を進めていくことになりました。


宣言を読み上げる伊藤事務局長

 その後、札響くらぶでは、数度の打ち合せを経て、会の名称を「日本プロオーケストラファンクラブ協議会(略称「JOFC」とする。)」に決定、会則案を作成し、2006(平成18)年11月11日(土曜日)、札幌コンサートホール大会議室で設立会議を開催することとし、合わせて札幌交響楽団第493回定期演奏会を聴き、そして札響を交えた交流会を開催することにしました。



2005オーケストラファンクラブ「山形宣言」のご提案

2005年8月27日 札響くらぶ事務局長 西 川  吉 武

 思えば2002年12月14日に仙台フィルハーモニークラブの皆さんが来札され、キタラホールの見学や、札幌交響楽団の定期演奏会をキタラホールで聴いて頂き、終演後歓迎交流会が開催され、札響くらぶ上田会長からの歓迎のあいさつに始まり、指揮者尾高さんの乾杯で工藤仙台フィルハーモニークラブ会長のごあいさつと続き夜中の11時まで楽しい交流のひと時でした。
 2003年10月18日には、札響くらぶが仙台を訪問し、仙台フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を聴いた後、仙台フィルハーモニークラブ主催の交流会が開催され、そこには団員さんもご参加され、さらに指揮者外山さんも駆けつけてくださり感激もひとしおでした。実はもっと嬉しいことに、山形交響楽団のファンクラブ山響ファンクラブ会長の加藤さん以下スタッフ3名が加わり期せずして3ファンクラブ合同の交流会となり楽しく集ったところでした。
 そのご縁で今回は山形でとの思いを強くし、3ファンクラブ合同の交流会実現の運びとなりました。このようにはぐくんだ3ファンクラブが今後どうして行くのか、お互いオーケストラ支援のために何が出来るのか、こんな素朴な疑問を交し合ったところです。
 札響くらぶも会員数700名を有し東京支部を発足させ、北海道内各地に支部つくりもこれからの課題でもあります。仙台フィルハーモニークラブさんの開演時のグッズ販売や仙台市会議員応援団の結成やら楽団支援施策を実施しており、学ぶものが沢山あるように感じており、札響くらぶも10年目を迎えるに当たって今後のありようを原点に立ち返って各界の方々を招いて札響くらぶのあり方を真摯に学んでいるところです。
 一方、札幌交響楽団はじめ、地方オーケストラのみならず東京都交響楽団等、音楽文化への助成金の安易な切捨てなど数々の苦難な経営を強いられているのも事実であります。
 わが町のオーケストラをもっと市民に広げ、官民一体となった音楽文化への支援などチャレンジしなければならない課題が沢山あると思います。
 そのためにもファンクラブの役割が大きく求められていることに対して応えていっていないことも事実であります。
 自発的な「わが町のオーケストラ」支援を全国規模での展開が可能になればもっと沢山の声が反映できるとの思いをここに、「全国オーケストラファンクラブ(仮称)」を結成すべく発起人として大きな声を上げたいと希望しております。
 全国へ向け、この2005年山形交流会を機会に3ファンクラブが声をひとつにして「全国オーケストラファンクラブ」(仮称)結成を呼びかけようではありませんか!




Copyright (C) 2006 Japan Pro Orchestra Fan Club Conference All Rights Reserved